2008年6月9日月曜日

胸部大動脈瘤 の破裂予防手術について

 石原裕次郎氏のように、ならない為には、人口血管のはめ込みは覚悟する必要があります。手術の概要を把握できるサイトを掲載します。

≪胸部大動脈瘤破裂予防手術の概要≫

 手術の目的は、破裂を予防することにあります。破裂の予測は非常に難しいのですが、一般に、正常の太さの2倍を超えるもの(6cm)は予防的手術を行います。
 大動脈の全周が拡大するのではなく一部がこぶ状にふくらんでいる場合(嚢状瘤)は、破裂しやすいので6cm以下でも手術を行います。

手  術 の 方  法

 動脈瘤部分を切除し、人工血管で置き換えます。私の場合は、動脈瘤となっている部分が上行大動脈置換術と呼ばれます。上行大動脈置換は胸の正中の縦切開(胸骨正中切開法)で手術を行います。大動脈を置換している間、人工心肺装置を使用して頭や腹部臓器の血流が途絶えてしまうのを防ぎます。特に、脳や脊髄の血流が数分間途絶える可能性のある場合は保護のために、体温を20℃前後の超低体温とします。

術  後 の 措  置

 術後しばらくのあいだは心臓内にカテーテルモニターを装着して集中治療室で管理します。順調に経過し、合併症がなければCTで確認し退院となります。ワーファリンなどの内服は必要ありません。

合 併 症

 一番怖い合併症は脊髄麻痺です。既に破裂してショック状態であった場合は、手術が成功しても、脳をはじめ多くの臓器で障害を残す可能性があります。
http://www.jichi.ac.jp/ocvs/s-taa05.html より引用。

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