2010年2月3日水曜日

胸部上向大動脈拡張の経過観測

 胸部上向動脈瘤直径47ミリの経過を見るため、半年ごとの検査を受けています。
昨年11月の結果は、47ミリのままでした。

 1年前、ホームドクターは直ぐにでも、手術をという勢いでしたが、大病院でセカンドオピニオンを受け、
6年前のMRI撮影の事実(前立腺癌手術の直前に撮影)を患者である小生が気がついて、
MRIフイルムを借出し、主治医に提供したところ、6年前と比べて2~3ミリしか拡張していない
ことが判りました。

 MRIのことを小生がたまたま想いだせなかったら、大動脈瘤の破裂を予防するために
今頃は心臓手術もありえたかも知れません。

 素人考えでも、医療に役立つことがあるものと知りました。心臓血管外科にとって、患者が
別の病院の泌尿器科で手術をしたときに全身のMRI撮影をしたことなど、気をめぐらすことなど
ありえないことでしょう。従って、5~6年前の証拠写真の存在など別病院、しかも他診療科の医者に
知る由もありません。もとより、個々の医師に非を責めるつもりはありません。

 しかし、全般的な医療システムとしては、どう考えてもお粗末なことではないでしょうか。
個人情報保護の壁があるのかもしれませんが、過去の治療経緯、検査結果などその後に
治療に重要なシグナル情報を発信する場合が無数にあると推定します。

 ともあれ、心臓超音波検査、CT検査の結果は、変化なしという結果でほっとしました。
カルシュウム拮抗剤とアンジオテンシン2受容体拮抗剤の服用と毎日のウォーキング(ウォーキング・マイレージに参加し万歩計データーを定期に送信、平均8千歩)、なるべく参加することにしている
家事労働などの適度の運動療法が功を奏し、130前後のレベルで血圧コントロールが上手くいっている
要因と思われます。減塩、酒休3日、緑黄野菜の摂取なども、定着してきました。

 大動脈瘤の破裂という怖い事態を避けるためには、医者に注意されるまでもなく、必死になって
動脈硬化の進行を止める必要があります。今回の診察で、主治医は、「80歳になって
手術して直った例もある」と説明したことは、この状態が維持できれば、5~6年は手術の心配は
無さそうだという、感触を得ました。勝手な思い込みにならないように、自衛手段を続けて行く覚悟です。

 この厳寒の時期もしばらくの辛抱、まさに春隣り。4月のいい時期に、経過観測の検査を受け、これも
無事クリアしそうな明るい予感がしています。やや、前向きすぎる自己も感じてはいますが。

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