過去の記事にもふれましたが、手術の目的は、お蔭様で、
それぞれ患部はきれいに取り除かれ経過は順調で、
いわゆる予後の生活の質(Quality of life)は、見事に恢復され
家族ともども喜んでいます。
医学の進歩もさることながら、執刀のドクターをはじめとする
スタッフの皆様のご尽力によるものと感謝にたえません。
ただ、一点、気になることをここに触れてみます。
術後の声の変化のことです。
管を気管内に挿入することによる不具合(?)です。
声を仕事ととする人や声楽を嗜む方には、大変、気になることでしょうし、
ご参考になればと、投稿して見ました。
全身麻酔のときには、呼吸も止めてしまうために、
人工呼吸となります。そのための挿管で、管(合成繊維のチューブ)を
人工呼吸器につなぎます。声を出すときには声帯を震わせて出しますが、
挿管するときにはこの声帯のすき間を通過することになります。
(スンナリと通ってくれるといいのですが。)
素人の表現になりますが、このチューブが、声帯にこすれたりして、術後数日間は
のどの奥に違和感を感じたり、声がしゃがれたりすることがあります。
私の術後も、この違和感が残り、いわゆる「いがらっぽい」
(ただしくは蘞(えぐ)いか?、「えがらっぽい」か?)状態が続き、「エヘン虫」に悩まされています。
耳鼻咽喉科の先生は、そのうちにおさまると、あまり気にしていません。
手術の2回とも、声帯の保護のことを、素人なりに、細かく「声帯損傷」のないように、術前に
御願いしましたので、それなりに気遣ってもらってはいたでしょうが・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、目下、自衛手段として、実行中の声帯保護のアイデアがあります。
混声4部のパートを楽しむためにも、「エヘン虫」をなんとか退治しなくてはなりません。
あまり知られてない、私のオリジナル(?)です。
◆ ウガイの一工夫です。
この時期、風邪でも引くと、合併症など感染性の病気が怖いので、真面目に
ウガイを励行しています。これは当り前で差別化にはなりません。
鼻歌、ハミング、時には合唱の練習曲を、ウガイの時に発声する方法です。
これは特許ものです(?)
称して「ハミング」うがいとネーミングします。
この方法の、良い点は、「エヘン虫」退治は、もちろん、次のような健康効果が考えられる
ことです。
1、ハミング・うがいで、「エヘン虫」を遠ざけます。
2、ハミング・うがいで、無意識のうちに腹式呼吸が身に付きます。
3、ハミング・うがいで、毎日、声帯を震わせ、お腹から声を出し、自律神経に影響します。
4、ハミング・うがいは、自律神経だけでなく、免疫力、ホルモンバランスにもいい影響を
与えるという専門家の意見があります。(正確には、3、4は腹式呼吸による発声法の効果です
自称「ハミング・うがい」で家族の方、隣の方を驚かせてみては如何? 健康効果は十分ですよ。
注意!!! 「 ハミング・うがい」の腹式呼吸の方法は、「息を吐く」のが中心です。
「吸うとき」は、うがい水から離れて、鼻腔からゆっくり空気を吸って下さい。その空気を
お腹の下(丹田と漢方では云うそうです)まで入れるような気持ちで、深く吸い込むで下さい。
(実際は、いくら吸い込んでも、空気は肺に入るだけですが)
くどいようですが、ウガイは「息を吐く」力をエネルギーとして利用するのです。
間違っても、うがい水を、飲みこまないように注意して下さいね。