2014年4月1日火曜日

「胸部上行大動脈瘤・人工血管置換手術」を受けました。

 極めて、大型のしかし、シンプルな手術を経験しました。
結果は、執刀のドクターとスタッフの力量とご尽力で、大成功でした。
術後、3か月で、合併症もなく、日常の生活に復帰しています。
正に、≪俎板の鯉、無事生還す≫というところでしょうか。


 この開胸手術は、医学の進歩で、リスクも1%以下に改善しています。
Big but Simple なオペということでしょうか。
スピーディな治療と、退院の早いことには、驚きましたが、昨今は
どこの手術も、退院の速さは、共通なようです。今、注目の
ステンドクラフトやバイパス等の治療は、今回は適応できないようでした。
昨今は、2~3日で退院できる心臓病手術も増えているようです。

さて、参考までに、手術の5年ほど前の病状等の記載が
たまたま、残っていましたので付記します。

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 ◆72歳男、胸部上向大動脈瘤(5センチ)の疾患があり
 主治医より、破裂予防のため、手術が必要かもしれない
 と宣告されていました。解離はないと診断されています。

 ⇒患部は、定期診断時の胸部レントゲンで見つかりました。





  
  





【既往症歴など】

 ◆10年前に前立腺癌全摘出し、経過は良好です。
 30年前に、完全右脚ブロックと診断されました。
 ◆中学3年生のとき、肺浸潤で2ヶ月ほど自宅療養、
  現在、レントゲンに目立った痕跡はありません。

  【高血圧治療等】

 ◆ 高血圧の治療中、アムロジン5㎎(カルシュウム拮抗薬)と
  ミカルディス20mg(アンジオテンシン受容剤)を
    投与し、このところ130ー80の上下、横ばいでした。
   朝方に、やや、徐脈(ときおり40台、30台も偶に)がありました。

◆ セカンドオピニオンの処方で、β遮断剤テノーミン錠を2ヶ月
  ほど、服薬したところ、全身倦怠感、徐脈なども副作用が
  生じ、上記の処方に切換えています。

 【生活環境】

 ◆ 生活習慣は改善中(徒歩・自転車・海水浴・合唱・畑・
  酒週休3日など)  幸い家族は円満に平凡な生活を送っていました。
  毎日、1万歩近いウォーキング。




   



 

         


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    なお、術後も、直後1日を除き、今日まで、おおむね、5千歩以上歩いています。
  月2回のコーラスも欠かさず、続けています。これらの習慣も快癒の一因
  であったと信じています。

 
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カキツバタの花・紫2




ご参考  友人への「退院しました」メールから抜粋します。

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 本日、お陰様で無事退院しました。
執刀日の19日目、入院期間は、検査入院を含めて、予定の2か月
を大幅短縮の24日間というスピードぶりで喜んだり驚いたりしています。
 
 ドクターの執刀は成功だったようです。胸部上行大動脈瘤・人工血管置換手術は
ビッグですがシンプルな手術のようです。アメリカでは術後、数日で退院というのは
ざら、という話です。(最初の「予定2か月」とは何だったのか、何のための
鯖読みだったのか分かりませんが。)

 ともあれ、自宅の布団の気楽さを久しぶりに体感できて喜んでいます。
マニュアルによると、術後、3ヶ月までは、慣らし運転の日々になります。やや、けだるさは残るものの、現在のQOL(クオリティ オブ ライフ 生活の質のこと)はまずまずの状況です。胸骨の接着・治癒が当面の課題で、要はつまづいて、転ばないことで、区役所で頂いたステッキという初めてのものを、明日から転ばぬ先の杖にしてウォーキングに励みます。

 病院のスタッフにも励まされて、院内のウォーキングで、10000歩~15000/
を達成? (面白いのは大手術の意識回復後、直ぐにベートーベンの第九「フロイデ」を
原語で歌い上げ、ドクターの苦笑を買い、しばらく語り草になったふしがあります。)

 ところで、大病院のビッグ・オペを体験して医療機関のお家の
事情が手に取るように感じています。今回のスピード退院も、その一端を示すもので
「平均在院日数」短縮という病院経営目標の飽くなき追及という一面に接する機会を得ました。勿論、スピード退院ができた幸運を心から感謝しながら。

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病気と上手に付き合う為に生活に工夫を!!~子宮内膜症の場合~

 痛み記録を日課にしよう。痛みノートを作りましょう。
よくわかる最新医学の書が参考になります。

◆痛みやその他の症状を記録しておきましょう。
日常の経過を主治医にわかりやすく伝えるためですし、
先ずは、自分の病状を客観的に冷静に認識することです。

◆病院によっては、セルフチェックブックというにがあります。
 
 「痛みなし」       「-」
 「軽い痛み」       「+」
 「普通の痛み」     「++」
 「強い痛み」       「+++」
 「耐えられない痛み」  「++++」  

  意識的な症状を、定量的に表現して、第三者にも分かるようにして
 変化する情報を共有できるようにするのが治療の第一歩となります。
 このような症状の変化をグラフにする場合もあり、「痛みノート」
 「ペインダイアリー」とも呼ばれている病院もあるそうです。


       


因みに、高血圧管理手帳を付けてから、既に10冊以上になっています。
 最高血圧、最低血圧、脈拍の記録は、朝・昼・夕と克明に、折れ線グラフに
 すれば、自分の病を知るのに素人にも、何か感じるところがあります。
 まして主治医と情報を共有するのですから、真剣にならざるを得ません。

  序に、万歩計の×××歩とか、服薬記録とか、診察日とか、酒量とか
 遊びのことまで、余分なことも書くようになって、生徒が先生に出す日記帳
 にも似たノートになってきます。10年間分を見るとまるで、自分の生き様
 を顧みるような気分にもなるくらい自分と一体のもになってしまっています。

   こうした時に、血圧が上った、逆に、下がったのは、このせいであったなど
  記録から、解析して、何らかの方向性を把握するなど、やはり科学する
  気持ちになれるような気がします。是非、試してみることです。
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