2008年6月27日金曜日

PSA(腫瘍マーカー)の検査結果がでました。

 PSAは、0.008でした。この病院では、これ以下にはならないと主治医。

お褒めの言葉でした。検査値としては、最良値ということですから、先ずは安

心です。前立腺癌全摘出手術(2004・4)は丸4年にして、根治に近い状態に

なったようです。勿論、QOL(Quality of life)も上々です。

長期治療戦略は、別の病根の根絶をターゲットにします。

血圧は、降下剤投与、適度の運動の精か、上 140以下、下 85以下を

保っています。この環境条件を踏まえて、治療戦略を、引続き立案してみま

す。

2008年6月17日火曜日

1、現在の治療戦略の識別・・治療理念と治療目的の明確化

≪治療理念≫
 治療は、「医学」(医療機関=科学)と患者=「自己」と「家族」(昔風に言えば銃後の守り、そして心理学で言う受容的精神風土の家庭環境か)のコラボレーションと考えます。その中でも、医学は相対的なもの。特に最近の医療機関には、絶対的な信頼は置けません。やはり「自己」つまり患者が、治療の牽引車と考えざるを得ません。勿論、家庭の微温環境は、自己の最大の助っ人でっす。「医学」に冷徹なようですが、そこは科学の、つまり真理の探究と人の命を預かるものの、ミッションの厳正さは、現状の社会的評価を見るに付け、厳しく査定せざるを得ません。科学を支えれるのがある意味人間性であることも承知の上で、医学全般の現代水準を敢えて、冷淡に見守りたいと思います。
 
 治療理念の大きな前提に「自然治癒力」を置きたいです。精神主義的ドグマでえはなく、どちらかと言いますと、東洋医学的発想に関心があります。
薬漬け、外科手術優先の現代医学に、一定の距離を置いて見たい思いがあります。専門家でない自分が、素人なりに研究して素人なりに納得することは
今、流行のインホームドコンセントよりも、極めて病理学的にも重要なことと思います。「生兵法は怪我の下」もわかりますが、これ程の情報社会、自分を納得させるだけの状況判断は、自分で研究すべきと思います。所謂、インホームドコンセントはその後でゆっくりと対応しても遅くないと思っています。

≪治療目的≫
Quality of Life (QOL)は、人それぞれの素因、環境、習慣の違い、現在の価値観、考え方、感じ方により、多様化。 一般的にQOLは、人が充実感や満足感を持って日常生活を送ることができることを意味しています。(QOL) 近年、この概念が医療、福祉分野において重視されるようなりました。 医学、医療において、病気に対する研究が進み、様々な診断、治療技術が開発され格段に進歩しました。医療サイドからは、遺伝子診断、マーカーなどを指標に、個々に合わしたテーラーメード医療、オーダーメード医療が可能になりつつあります。また、医療を受ける側、患者サイドからは、インフォームドコンセントの普及により、治療内容の方法、意味、効果、危険性、予後、費用などについて十分に説明を受けた上で、患者自ら、自分のQOL向上に最もふさわしい治療法、生き方を選択する時代になりました。自己のQOL向上の極限化が、究極の治療目的と考えます。当面の治療は完結したが、別の転移などで、予期せぬ(科学的には予想され、統計的にリスクの高い)脳梗塞などの併発することによって、現状(短期化とは言え)よりも、劣悪なQOLを強いられることは、御免こうむりたいと言う意味です。やはり、自然体が最も大事に思われます。

2008年6月13日金曜日

今後の治療方針及び戦略を考えます。

 ただ、闇雲に心配しても始まりません。そこは身体を企業体に見立てて、
科学的で・道理に適った治療方針・戦略を考えることにします。

 C.W.ホファーの経営戦略プロセスに擬えて、立案します。


 ≪7つの治療戦略プロセス≫

1、現在の治療戦略の識別・・治療理念と治療目的の明確化
2、治療環境の分析・・・Opportunities(機会)とThreats(脅威)
3、身体状況の分析・・・・・・・強みと弱み
4、健常とのギャップの分析
5、治療戦略代替案の作成
  (自然治癒力アップの高・低
  と医学的加療アップ高・低の4組み合わせ)
6、治療戦略代替案の評価
7、治療戦略代替案の選択
                     以上
 

自分自身がこの病魔に如何に立ち向かうかの戦略。

 決して悲壮感に捕らわれる訳でなく、患者の角度から、どの様な対応が賢明か、科学的に、しかもより有効な治療戦略を、立ててみます。

わかり易くするために、自己の体躯を一個の企業体に喩えて治療方針をより客観的に捉えてみたいと思います。

C.W.ホファーの経営戦略論に擬えて、治療戦略プロセスを私流に、展開してみます。

① 治療戦略の識別・・・・・・・・・・治療理念と治療目的の明確化

② 治療環境の分析・・・・・・・・・・Opportunities(機会)とThreats(脅威)の分析

③ 身体状況の分析・・・・・・・・・・Strenghts(強み)とWeaknesses(弱み)の分析

④ 健常とのギャップの分析

⑤ 戦略代替案の作成



2008年6月9日月曜日

胸部大動脈瘤 の破裂予防手術について

 石原裕次郎氏のように、ならない為には、人口血管のはめ込みは覚悟する必要があります。手術の概要を把握できるサイトを掲載します。

≪胸部大動脈瘤破裂予防手術の概要≫

 手術の目的は、破裂を予防することにあります。破裂の予測は非常に難しいのですが、一般に、正常の太さの2倍を超えるもの(6cm)は予防的手術を行います。
 大動脈の全周が拡大するのではなく一部がこぶ状にふくらんでいる場合(嚢状瘤)は、破裂しやすいので6cm以下でも手術を行います。

手  術 の 方  法

 動脈瘤部分を切除し、人工血管で置き換えます。私の場合は、動脈瘤となっている部分が上行大動脈置換術と呼ばれます。上行大動脈置換は胸の正中の縦切開(胸骨正中切開法)で手術を行います。大動脈を置換している間、人工心肺装置を使用して頭や腹部臓器の血流が途絶えてしまうのを防ぎます。特に、脳や脊髄の血流が数分間途絶える可能性のある場合は保護のために、体温を20℃前後の超低体温とします。

術  後 の 措  置

 術後しばらくのあいだは心臓内にカテーテルモニターを装着して集中治療室で管理します。順調に経過し、合併症がなければCTで確認し退院となります。ワーファリンなどの内服は必要ありません。

合 併 症

 一番怖い合併症は脊髄麻痺です。既に破裂してショック状態であった場合は、手術が成功しても、脳をはじめ多くの臓器で障害を残す可能性があります。
http://www.jichi.ac.jp/ocvs/s-taa05.html より引用。